専任技術者になるための要件をくわしく解説(第1回)
建設業は、専門的で特殊な経験、知識を持つ技術者たちによって支えられています。
そのため、技術者の存在無くしては、建設業自体が成り立ちません。
そんな建設業の技術者には、実際に責任を持って施工する技術者、大きな現場に常駐し工事全体を管理する技術者、営業所でその専門的な知識や経験を営業に反映させる技術者などがいますが、建設業許可を取得する際には、この「営業所でその専門的な知識や経験を営業に反映させる技術者」を置くことが必要不可欠な条件となります。
この技術者のことを「専任技術者」といいます。
さらに、建設業許可を取得するために、必要不可欠な条件のことを要件といいます。
従って、「専任技術者」を置くことは、建設業許可を取得するために不可欠な要件ですから、許可取得の目安をつけるためには、この専任技術者の要件を理解する必要があります。
許可を取得するために要件の1つここを理解できなければ、こともできません。
そのため、ここでは、「専任技術者になるための要件」について、くわしく3回に分けて、解説します。
専任技術者になるための要件をくわしく解説 目次
第1回
1 専任技術者とは?
1-1 専任技術者は建設業許可を取得するための要件の1つです。
第2回
2 どんな人が、専任技術者になれるのか?
2-1 専任技術者となるための要件の構図
2-2 許可の種類に応じた要件
2-3 営業所に専任で勤務
第3回
2-4 要件を満たすことを証明するための確認資料
2-5 実務経験の要件緩和措置
専任技術者になるための要件をくわしく解説 まとめ
1専任技術者とは?
専任技術者とは、建設業に関して専門的な知識や経験を持つ人のことをいいます。
専任技術者になれるのは、資格や実務経験があるなどの、取得する建設業に関して一定以上の専門的な知識や経験を持つ人だけです。
専任技術者は、営業所に常勤する、技術上の責任者ということになります。
営業所で専門的な知識や経験を営業に反映させ、建設工事に関する見積りや請負契約の締結、履行を適正に実施しなければなりません。
1-1 専任技術者は建設業許可を取得するための要件の1つです。
専任技術者となるものがいなければ、建設業許可を取得することはできませんし、もし、許可の取得後に専任技術者が欠けることになれば、代わりの人を置かない限り、許可を維持することができません。
専任技術者は、建設業許可の種類や建設業の業種に応じて一定の資格や経験を持つ人がなることができます。
さらに、その専任技術者を、許可を受けようとする営業所ごとに配置しなければなりません。
第2回へ続きます。(クリックできます。)