経営業務の管理責任者の要件が満たせなかったら、どうする?
経営業務の管理責任者の要件を満たせなければ、建設業許可を取得することはできません。
しかし、完全に許可の取得を断念してしまうわけにもいきませんので、何か許可を取得する対策を考えなくてはなりません。
そういった場合に、考えられる対策としては、次の2つがあります。
1 要件を満たす人を雇用する。
建設業許可を申請する業者が、法人である場合には要件を満たす人を、新たに雇用し、役員として登記すれば、要件をクリアできることになります。
また、個人事業主の場合であっても、要件を満たす人を、新たに雇用し、支配人として登記することで、要件をクリアできることになります。
経営業務の管理責任者の要件を満たすことは、書面により証明しなければなりませんので、雇用の際には、証明できる資料が用意できるのかも確認しておく必要があります。
ただ、実際のところこの方法は、要件を満たす人材を募集しても、すぐに見つかる可能性は低いですし、何より、1人人員を増やすだけの売り上げの確保の見通しなども立っていなければなりません。
なので、すこし難易度の高い方法であると思われます。
2 要件を満たすまで経験を積む。
今回の建設業許可の取得は諦め、必要な経験年数に達するまで、経験を積む。
要件を負けてもらうわけにはいきませんので、どうしても要件を満たすことができなければ、最後にはこの方法しかありません。
ただ、その後に最短で取れるように、工事の契約書や請求書などの確認資料は、きっちりと保管しておくことが必要です。